生産緑地ゼロ自治体・品川だから取り組みたい東京産野菜の導入

 「食べることは生きること」。食べることを大事にしたいから、私は食にこだわってきた。お酒も決して嫌いではないからおいしいお酒を楽しむためにも、きわめてシンプル、けれど即席じゃない、お手軽じゃない、そんな食のスタイルに心がけてきた。
 ふりかえってみると、在学中も食との関わりの深い家政学だった。その後の職場も食品関連。子育て真っ最中の頃に、品川で食の安全にこだわる生協と巡り合った。こうした出会いや活動があって、つい昨年までは、東京の生産農家が集まって発足した都市農業生産者の会「農(みのり)安心ネットワーク」の事務局という役割を果たすことに。同時に生活者ネットの環境・食部会で発言してきたわけで、どうやら私の活動の原点は「食・環境」ということになりそうだ。

 食べ物の安全を確保するために必要なこと、それはもちろん、身近な水・大気・土壌などの環境保全であり、国内自給率を高めること、そして身近で生産されたものを極力食すること。だが、実際には日本の食料自給率は40%を割り込んでいて、農業者は高齢化と後継者不足に直面している! 昨今では遺伝子組み換え操作による食材が出回るようになり、その流れはすでに日本人の主食である米・イネにも及んでいる。このような過酷な状況だからこそ、新鮮で安心な農作物の供給地として、そして、都市の緑地保全・地下水の涵養・環境教育への貢献など、多面的機能を有する都市農地の価値が見直されている。

 ところで、「農(みのり)安心ネットワーク」に集う生産者は65名。共に農法の共有や自主管理監査制度による情報公開を行ないながら、安心・新鮮、そしておいしい野菜の供給を追求し、GMOフリーゾーン(遺伝子組み換え作物は作らない安心の農地、農法を進めることを宣言し、実践する農家・耕作地)宣言を自ら行い、周辺生産者への理解をも求めてきた。食の安全はそうした「生きるための糧である食」という認識が、供給する側も、消費する側も共有できてはじめて確保できるのであり、結局、未来社会に何を手渡すか、ということなのだと思う。

 もはや希少な東京の都市農業だが、都内の小中学校全校が、都内の生産農家が作り出す農産物を給食に使用しても十分まかなえるほどに、東京の都市農業は供給主体となりうるのだということを、以前に聞いたと覚えている。そんなふうに想定すると、地産地消も十分可能となる。
 生産緑地ゼロ自治体・品川だから取り組みたい東京産野菜の導入から始め、「学校給食の安全確保」をもっと見えるものにしていく。どこの学校でも野菜が育てられていて、学校林には果樹が植えられている、ロハスな学校! というのはどうだろう。<いちかわ・かずこ>

▲「農(みのり)安心ネットワーク」の生産農家が実施している畑見学会での一コマ。
▼消費者との継続的な交流、意見交換など顔の見える関係づくりが食の安全を育む

介護保険制度に縛られない支援が求められている

ケアワークを公共労働と位置づけ、労働環境を整備するとき

  先日、たすけあいワーカーズを拠点にホームヘルプなどで活動する皆さんと、懇談する会をもちました。高齢者世帯や子育て家庭などの家事・介護・保育や様々な相談ごとまで引き受ける「たすけあいワーカーズたんぽぽ」が品川に生まれたのは昨年秋。そもそものきっかけは、さかのぼること2年前、品川・生活者ネットの水曜サロン『ヘルパーさん、何でも話そう!』に集まった現役ヘルパーさんの不満や疑問の声でした。「日常的なケアが求められているが、介護保険制度ではサービスの対象外となってしまう」「もっと利用者の身になったケアがしたい」、そうした声が制度に縛られない生活支援の必要性と自らの働き方を考えるきっかけになったのです。その後有志で仲間を募り、NPO法人ACT(アビリティクラブ・たすけあい)での研修、学習会や見学会を重ね都内34番目のワーカーズとなったのが「たんぽぽ」です。

  全員が出資し、運営に参加し、労働も担う新しい働き方を実践しているたすけあいワーカーズは、ホームヘルプサービスの他、様々な事業を行っています。掃除・洗濯・食事作り・身体介護・食事介助・通院・産前産後のお手伝いや保育など、その領域は多岐にわたりますが、この日は主に品川の高齢者福祉や介護問題について意見を交換しあいました。

  懇談会からは、「利用者、その家族であっても介護保険を理解している人は少なく周知はまだまだ足りない」「在宅ケアの充実や地域密着型というが、遠隔地の施設に入らざるを得ない高齢者が増えている」「介護度の枠を使いきるのではなく、最初から余らせる方式で介護計画を事業者が立てるのはおかしい」「福祉機器やサービスの充実もケアマネジャーの質にかかってくる。にもかかわらず継続して働ける環境整備は整っていない。良質のケアマネの確保は急務」「民間ではホームヘルパーは登録制で、80時間以上働けば雇用保険がつくが、利用者が病気などで入院した場合、時間数が減り保障がなくなる。社会保障(年金・健康保険)がないなど不安定な雇用環境であり、女性のヘルパーが使い捨てられている」など、問題点が多数出されました。

  「介護や子育てなどのケアワークは社会が担うべき’公共労働’と位置付け、最低賃金保障や社会保障の付加、研修の保障などを行なう」というネットの政策の背景にある、労働の現場も知ることとなりました。
  制度改善はもちろんですが、今後のパート労働法の改正論議も注視しつつ、労働環境の底上げにつながる「公契約条例」などの提案を地域から発信することが、サービスの質の向上にも繋がることを実感する場となりました。<いちかわ・かずこ>

こだわって地域 変えます!議会

2月17日 多くの自治体では行政(執行)サイドでの改革や市民参加が進み、事務事業外部評価の導入、政策形成過程からの市民参加、パブリックコメントの導入などによる市民意見の反映などが実現しています。品川区では、生活者ネットワークが区議会に初の議席を獲得した95年当時ネット議員が声を大にして発信した「すべての審議会等への公募委員(市民委員)枠の導入」が、十分とはいえないまでも実施段階にあり、ネットはさらなる制度化にむけて、市民参加を保障する「まちづくり条例」や「自治基本条例」などの制定を働きかけているところです。
 一方で、議会の改革は進まず、議会への市民参加はないばかりか、立法機能や監視機能も不十分であり、いまや議会の存在意義が問われる事態となっています。他自治体では公開が原則の「議会運営委員会」が、品川区議会では未だ非公開とされ、議会内部のことはなるべく公開しないという隠蔽が恒常的に行われていのが実態です。私たちが賛同し活動をともに進めている「自治体議会改革フォーラム」*が実施した全国調査(中間報告)からも、品川区議会は「議論をする議会になっているか」「市民が参加できるか」「公開と説明責任を果たしているか」の3項とも「×」という結果でした。
 合議機関である議会にしかできないこと。それは、選挙で選ばれた市民の代表者である議員が、公開の場で多様な市民ニーズを反映した討議を行い、最終的に市民利益に最も合致した一つの結論を導き出すこと! のはずです。分権・自治社会を拓く決定機関としての議会をつくるために、“議員同士の自由討議を保障する場へと議会を変える”“議会の議決事項を拡大する”“市民提案制度を盛り込む”などを明文化した「議会基本条例」の制定こそを急ぐべきです。生活者ネットワークは、議会改革に必要不可欠な4つの提案を市民社会に、議会に問い、品川区議会を市民に役立つ議会に変えていきます。<いちかわ・かずこ>
*品川ネットの議員・候補予定者は、自治体を21世紀の時代状況に適合させるべく改革し、地域民主主義の基盤を創り直そうと、研究者・市民・超党派の地方議員などが呼びかけスタートした「自治体議会改革フォーラム」の運動に賛同し、「変えなきゃ!議会2007キャンペーン」に、積極的に参加しています。/span>

市民に役立つ議会に変える、生活者ネットの4つの提案
1.市民と対話する議会をつくる
★議会で議員同士が十分な議論をたたかわせると同時に、議会が市民とも直接議論し、結論を出す
2.議員や市民の立法(条例提案)をサポートする専門機関をつくる
★議員が多様な市民ニーズを提案し、議会で審議し、合議として制度(条例)をつくることで、議会の立法機能を高める
3.行政情報の全面公開と議会での審議過程を公開する
★議員と同等の情報を市民にも提供し、だれもが、いつでも、議会を傍聴し、議論に参加できるようにする
4.議員特権をなくす
★公用車、議員年金、税金の二重取りである一部事務組合の報酬を廃止する
★費用弁償を廃止する
★退職した議員の会への税金の支出を廃止する

▲写真は、新宿西口で行なわれた、設立後初のアピール行動。私もキャンペーンチラシを片手に、道行く人に訴えました。(2月17日)

2007年度予算特別委員会が開会されます

市民と行政が対等関係のパートナーとして自治体運営するまちに

2月7日 品川区は総額1345億1500万円の2007年度一般会計予算案をプレス発表した。景気回復による雇用増などを要因に特別区税が11.6%伸びたが、特別区債の発行を42年ぶりに控えたことから、前年度比0.3%増という予算規模となった。主な事業として、高齢者ケアホームと幼保一元施設の複合施設新設事業や、乳児がいる家庭に児童センターや保健所の職員が全戸訪問するすくすく赤ちゃん訪問事業などを盛り込んでいる。また、小中一貫教育推進のための教員の区独自採用に乗り出す初年度とし、続く08年に選考、09年度に1期生として5、6人の採用を目すとしている。
 新区長就任後初の予算案となるその編成テーマは、「明日の品川にむけて〜区民と連携・協力のまちづくり」とされているが、再開発誘導の都市整備計画に象徴されるように、今や自治体運営の常識であるところの「参画」と「協働」を前提とした市民主権のまちづくりには遠い感は否めない。
 小中一貫教育の推進や子育て支援の新たな積み上げがクローズアップされているが、子育ての目標である「子ども自身の育ち=子育ち支援」につながっているのかというと、その連続的な施策展開ができないでいるのが品川の現状ではないだろうか。深刻さを増しているいじめの問題や教師が子どもと向き合える環境づくりへの認識は薄く、教育への子ども参加の必要性、第三者性を確保した子どもの権利擁護機関の実施への視点も見られない。近年では、05年度に策定された「子ども・子育て応援プラン」などに見られるように、国でも「子育ち」を、改めて「子育て」から取り出して意識化することの必要性を認識し始めている。
 次世代育成支援地域行動計画が推進されている現在、事業評価も市民参加で始まることになり、各地で多様な検証が展開されている。こうした時期であるがゆえに、子ども・教育行政はもちろんのこと、様々な分野において市民とともに計画を検証し、行政情報の完全な公開を前提にその基本方針について展望する、市民と行政が互いに対等関係のパートナーとして、あるべき地域社会を実現していく、そうした取り組みが具体化されていかなければならないと思う。<いちかわ・かずこ>

▼2007年度予算案へのご意見を、品川・生活者ネットにお寄せください。
■2007年品川区議会第1回定例会〜予算特別委員会の会期は2月21日〜3月27日です。■21日には区長の施政方針が説明されます。議会傍聴に、出かけてみませんか。

▲写真は、生活者ネットワークも実行委員会団体として参加する「子どもの権利条例東京市民フォーラムのつどい」。第6回となったこの日は、前ノルウエー子どもオンブズマンで、ユニセフイノチェンティ研究所研究員のトロンド・ヴォーゲさんを招き、「ユニセフが考える子どもにやさしいまちづくりとその実際」について聞き、近代子ども研究を共有した(06年10月、東洋大学白山校舎)

もうひとりの市川和子さんにあやかって、がんばろうと決めた日

2月1日 候補予定者となって初の体験が目白押しのこの頃。この日は、生活者ネットワークの街宣車に乗って区内を一巡。いくつかの駅頭や街角をお借りして、食の安全や地域福祉政策、市民参加と情報公開をめざして、議会にネットの議員を送り出している生活者ネットワークの市民政治について、アピールした。現職議員、三村りつ子のバトンを受けるローテーションを成功させ、市民の議席を継続することが、私の最大の役割であるのだが、まっさらの新人。なんとか名前を知ってもらいたい一心でマイクを握る。ひとりでも多くの人に、1年以上かけて市民とのキャッチボールで調査・研究し、ワークショップを重ねてつくった「市川和子と生活者ネットの政策」を手にとってもらいたい……。かなり必死の初の街宣活動。この日、街角でお会いしたある方からこんなことばが。
 「市川和子って、昔活躍した女優さんとおんなじねえ」というのだ。そんな人がいたんだ、とそのときは聞き過ごしたのだが、ネットの事務所に戻ると、「今日は、コーヒーと和布のお店(おいしコーヒーが飲めて、和布を素材におしゃれな洋服や小物をつくる西大井にあるアトリエ)のマダムが、ポスター貼らせてくれてね。その方がね。市川和子さんって、大映の女優さんとおんなじ名前よね。字もまったくおんなじ。がんばってね、って」。ポスター貼り隊のボランティアメンバーがいうではないか。
 こんなときはインターネットが便利で、さっそくメンバーがアクセスしたインターネット情報によると、1954年、逗子開成中学のボート遭難事件とそれにまつわる“真白き富士の嶺”の歌謡曲に材を取った同名の大映思春期映画に、若い女性教師という役柄で銀幕デビューした女優さんということだ。山本富士子主演の「夜の河」では上原謙の娘という役どころ。TV時代には、私も見た覚えのある江里チエミ主演のファミリードラマ、「咲子さんちょっと」にも出演しているらしいのだ。そして、とうとう探した女優市川和子さんのポートレートは、市川雷蔵さん宅に新春のごあいさつ、といった構図だ。年譜を繰ってみると1972年の映画出演を最後にその後の様子はわからない。お元気でいらっしゃるのだろうか。

 そういえば、これまで、それぞれの時代に深くかかわった学友たちはどうしているのだろう。長い付き合いとなった友もいるが、かつて知り合った多くの友が、それぞれ私の知らないその後の人生を過ごしているということになる。こんなことがあってか、ちょっと気になる友のことを想い出して、高校時代の写真をしばらくぶりに開いてみた。ティーンエイジの12人の友が写った写真なのだが、どうしても名前が出てこない人が。顔はようくわかるし、あの時あんなことがあったなんて記憶もよみがえってくるのに、名前が出てこない……。ということは、みんなの記憶の中に、私はちゃんと存在しているかしら、とあやしくなってきた。時々は今日の私のように思い出してくれるのかしら、と複雑な心境にもなったというものだ。
 ともあれ、当分気になる、もうひとりの市川和子さんの現在であるが(どなたかご存知ですか?)、やっぱり今を共にする仲間、これから出会うだろうまだ見ぬ人たちと精一杯、与えられた役割を果たしていこう、と決めた。明日からも元気にがんばります! 少しだけ、もうひとりの市川和子さんにあやかって。<いちかわ・かずこ>

▲2月2日、東京・生活者ネットワークの“新春のつどい”に参加。日頃から生活者ネットを支えていただいている関係者や各界の方々が参集。4月の統一地方選にむけて元気をいただく場となった。この日もたくさんの新たな出会いが。写真は、品川・生活者ネットも参加する、自治体議会改革フォーラム「変えなきゃ!議会2007」キャンペーン事務局(市民立法機構内)の廣瀬稔也さんと
▼勢ぞろいしたネットの候補予定者

品川をこんなまちにしたい、8本27項の市民政策

市民社会を強くするネットワークがどんどん広がっている

1月21日 友人が、事務所に立ち寄ってくれる。「青空市で手にいれた野菜だから、みんなでどうぞ。野菜を摂って風邪予防」と、うれしい言葉と大きな紙袋。『ミニ青空市』は、品川区で活動する消費者団体が「安全な野菜を摂ろう」と啓発のために始めた活動で、隔月、消費者センター(大井1-14-1大井1丁目共同ビル・電話03-5718-7181)を会場に開いている。季節ごとに、新鮮で安全な野菜を取り揃えているため、開催日を待っているファンも多い。いただいた野菜たちはどれも瑞々しくて、土の香りいっぱい。理屈では国内産、地場野菜と望んでいても、輸入野菜は溢れているし、仕事に追われたり時間がなくて、ついつい出来合いのお惣菜を利用することも多いというのが、日本の、都市生活者の現実ではないだろうか。忙しい毎日を送っていても、時々はしっかりと野菜を食べたいもの。
——いま、健康に関するTV番組の捏造が問題になっていますが、溢れる情報に振り回されるのでなく、バランスのよい食事を摂ることが一番ですね——。

1月28日 〜こだわって地域・つくろう未来〜と題して、品川・生活者ネット新年の集いを開催。1部では、香港国際映画祭、人道に関する優秀映画賞を受賞した話題作「ドキュメンタリー映画『蟻の兵隊』」を上映(日本軍山西省残留問題。このことは後日、言及できたらと思う)。続く2007年統一地方選政策発表会(2部)では、参加された皆さんとともに品川をこんなまちにしたいネットの市民政策を共有。市民・NPOの方々からは両手に余るほどのメッセージをいただき、市民社会を強くするネットワークがどんどん広がっている、そんな感を抱くことができた。
——地域を自治するのは市民、という参加された方々の熱意が伝わってきて、一人でチャレンジするのじゃあないんだなあ、と心強い。会の終盤では、候補予定者として決意表明の場をいただくことができた。分別盛りの年頃ではあるが、新人には違いなく、思いの半分も伝え切れなかったと少々心残りだが、今日をはじめの一歩に、地域の市民の声がつまった「品川をこんなまちにしたい、8本27項の市民政策」を、力いっぱい訴えていこうと思う——。<いちかわ・かずこ>

●政策発表〜8本の市民政策をしっかり受けて。そして、たくさんのメッセージに感謝(写真上)
▼おまけの写真をアップしました。ミニ青空市、一見の価値あり!

子どもの希望の未来を閉ざさない!

今こそ、おとなができることを! ネットの真面目を発揮するとき

 ご無沙汰してしまいました。というのも私のパートナーが少々、体調を崩したり…。ですが、すでに回復し、元気を取り戻していますのでご心配なく。私も今年度の活動を本格スタートしています。

1月12日 この日は、品川の活動の合間を縫って、東京・生活者ネットが主催する憲法学習会へ。講師は哲学が専門の高橋哲哉さん(東京大学教授)。—「美しい国」づくりとは名ばかりの安部政権は、教育基本法を変え、9条改正を視野に入れた。この国は今、子どもの力を信じることをやめ、子どもの希望の未来を閉ざす方向にどんどん突き進んでいる—。そのことに、改めて戦慄した。品川では教育改革の名の下、「小中一貫教育特区」を掲げ進めてきた教育行政に対する検証が始まっている。文部科学省のお手盛り評価とならないよう、なにより真に子どもの学びを応援する改革となっているのかを視点に、しっかりと見直す点は指摘し、立ち止まる勇気を求めて発言していこうと思う。

1月15日 大井第3地域センターを拠点に、市民ボランティアが立ち上げたミニデイに協力会員として参加。利用会員と協力会員でつくる会の名称は「ミニデイサービス・ついたち会」。今年で5年目となった手づくりの活動です。月1回1日を原則に、会食と小さな催し(お話会や折り紙アート、etc.)の会を行なってきました。今月は睦月会、2月は如月会、3月は弥生会という風で。季節に則した厳選した食材でつくる、風雅な、時には野趣の感じられる、そんな手づくりの昼食と、月の名にちなんだ、これも手づくりの和風甘味やデザートを供して、みんなで楽しみます。毎回数人から10人くらいの私たちより少しだけ年配の方や、車椅子利用の方、リハビリを兼ねて参加されるお年寄りとその娘さん、時には乳児を連れた若い方も参加され、ボランティアの協力会員とゆったりとした時間を過ごします。ここは本当にみんなの居場所。普段は移動困難な方たちが中心ですから、何よりここでの会話が楽しみといいます。春先には、車を仕立てて野外ミニデイをと、計画中です。
★「ミニデイサービス・ついたち会」へのお問い合わせは、電話03-5751-1856へどうぞ!
 どなたでもいつからでも参加できます。

 今年の生活者ネットのスローガンは、「こだわって地域 変えます!議会 つくります!仕事」。昨年は、改正介護保険法や障害者自立支援法、認定子ども園など、矢継ぎ早に法律が施行されましたが、サービスの主体は区市であることからそれぞれの自治体の力量や地域の市民の力が問われる状況となっています。サービスのメニューを多様化し、ケアの充実を図ることはもちろんですが、自治体の施策や事業全体を市民参加できちんと見直し、身近な公共サービスは市民・NPOが担う、そんなまちづくりが求められているのではないでしょうか。超高齢・人口減少社会を少しでも豊かなものしていくために、市民と行政、議会がもっと対話することが、豊かな地域福祉をつくり出していく鍵となると思っています。<いちかわ・かずこ>

▲東京ネット憲法学習会で(上)
▼ミニデイ・ついたち会では、利用会員の相談に応じて送迎ボランティアも。遊歩道の往復もお年寄りには気持ちのいい気分転換に。梅の蕾もほころんで暖冬を実感。鶯が止まっていたのですが、シャッターチャンスを逃してしまって残念!!

新春遊説で第一声

市民政治を語りきる年に

 新年を、いかがお過ごしですか。
2007年も明けて数日が過ぎ、お正月気分も一段落。職場に復帰された方も多いのではないでしょうか。

 そんな1月4日、大井町駅頭を拝借して、ネット議員の区議会報告と2007年品川ネット政策をアピールする「新春遊説」を行いました。応援遊説に立ったことは、これまでも何度かあるのですが、この日ばかりは私のデビュー戦でもあり…。第一声は緊張もしましたが、だんだんに、街角の冷気がむしろ心地よく感じられるようになってきて、これからはどんどん街に出て行こうと覚悟も決まった記念すべき日となりました。
 昨年は、私にとって思いの深い年でした。というのも病んでいた義父の看取りを体験し、それに続く一連の儀式などで晩夏をあわただしく過ごし、ようやく普段の生活が戻ってきた年末には、ネットの新人として、2007年区議会議員選挙にチャレンジする準備を開始したのですから。身内を亡くした喪失感というのは筆舌には尽くしがたいもの。ですが不思議なもので、少しずつですが、どこかで新たな役割を受け入れるための準備もまた始まっていたような気がしています。そんなふうに人は生かされているのかなあとも感じます。

 新春の街に立ってみて、そぞろ歩く若者はみな晴れやかで、みちを急ぐ買い物帰りの女性たちも、一人一人が自らの役割をもっていて、それを果たそうとしているんだ、と思いを重ねてみたり、結構うれしい遊説初体験。なにごとも地道にすすめるのが結局は王道なのだと思うし、それこそが「ネット流」。これまで培ってきた食や環境の活動領域からみえてきたことなら任せてほしいし、市民団体やNPOと連携して実施してきて、すでに8年目となる介護保険制度検証のための実態調査からは、当事者が抱える課題が確かにみえている。
 これまで区政の場へ届け、解決に向けて提案してきた課題の一つ一つが、顔の見える提案だったし、ネットの市民政策は着実に成果をのばしてきたと自負することができる、そのことに自信をもって発言していきたい年の明けです。<いちかわ・かずこ>

写真上:左から市川和子、区議の井上やえ子と三村りつ子
写真下:ネットメンバーと2007年の第一声。大井町駅頭で

2007年を展望して

地域から、参加型政治をすすめます

今年も、今日という日一日になりました。
いよいよ2007年に向かってカウントダウンですね。今年もいろいろなことがありましたが、残念ですが、悲しい気持ちになることが多かった年だったのではないでしょうか。

子どもの自殺が社会問題となり、「命」ということばが多くの場で多くの人から語られましたが、人間社会にとって一番大事なものは何だったのかを、本来なら、未来を生きるはずの小さきひとから突きつけられたのではなかったでしょうか。
ひとは一人では生きていけないし、多くの人に支えられています。そのことを年の終わりに、こころにきざみ、厳しい時代だからこそ2007年は、若い人も年を重ねた人も、女性も男性も、世代を超えて希望の未来を語り合う、そんな和と輪をつくり、そしてネットワークを広げていきたいと思います。

来年は、どんな年になるでしょうか。
あたたかな学校、やさしい社会は実現するでしょうか。
でも、未来社会をつくるのは、今を生きる私たち。そのことを信じて、一歩ずつ一人でも多くの人とつながってすすみたいと思います。

それでは、お元気で新年をお迎えください。<いちかわ・かずこ>

PS:ホームページにアクセスしていただいた皆さま、来年は折々にページを更新し、私のこれまでの活動暦や、めざしたいことをお伝えできたらと思います。これからも時々お立ち寄りください。

環境自治体・品川をめざしたい

プラスチックごみは燃やさず、循環させるしくみをつくる

 私たちはより便利な暮らしを求め、生活スタイルを変えてきました。食事は、加工されたもの、調理されたものをいつでも好きな分だけ買うことができ、日用品は使い捨てできる物であふれています。一人ひとりの出すごみの量は急激に増え、その結果、ごみ処理やリサイクルには多額の税金が投入されています。

 私は安全な食べ物を共同購入する生協活動を通して、食の安全は大気や土壌の安全から生まれることを知り、焼却に頼るごみ行政に疑問をもつようになりました。
 品川・生活者ネットワーク発足当初(1994年)にはメンバーたちと一緒に、小型焼却炉調査や松葉に残留するダイオキシンの調査などを行いました。塩化ビニルの焼却がダイオキシン発生の大きな要因となっていることから、資源の分別と塩ビ製品の表示義務付けを国に求める活動にも取り組みました。いま国際的にも地球規模で大気汚染をくい止めようという動きがあり、資源循環は当然のこととして、私たち区民はごみの分別を行なっています。次の世代にこれ以上の環境悪化をもたらすことはできないと努力してきたのです。

 ところが今年、東京23区でつくる清掃一部事務組合の方針により、プラスチックごみも一緒に燃やしてしまうことが決定しました。各区の議会には、報告だけがあったそうです。清掃工場の管理運営は23区一部事務組合の仕事で、そこが出した方針を区長会が承認し、決定したのだから議会も区民もかかわれない、ということらしいのです。

 私はごみの減量は、発生抑制策と資源循環のしくみづくりが何より重要と考えています。そして、ごみを排出する当事者である事業者や市民が、行政と同じテーブルに座って一緒に協議して初めて実効性があがると思っています。今回の決定を知って、私たちはおおぜいの市民とともに品川区に「廃プラスチック焼却の見直しを求める請願」を行ない、合わせて生活者ネットワークでは、各区の区長にヒアリングをしました。どの区の説明も、「燃やせばごみの量が減る」「高温焼却ならばダイオキシンは発生しない」というものでした。

 品川区では、他区に先行して2006年7月から混合収集を開始。プラスチックを混ぜて燃やす品川区での実証試験の結果が、今後の各区の実施につながるといいます。わずか数カ月間のデータで安全性が保証されるのでしょうか。ごみになるものを排出する生産者の責任はどうあったらいいか、プラスチックごみの細分類収集のしくみなどを市民の立場で考え、提案していきたいと思います。<いちかわ・かずこ>