リヒテルズ直子さん講演会 安心・共生・幸せ―オランダ型成熟・市民社会に学ぶ―に参加しました

(写真:右から橋本けいこさん(練馬ネット)、石田ひろこ、リヒテルズ直子さん、きみがき圭子さん(練馬ネット))

4月12日(金)14時から、都議会生活者ネットワーク・みらいの主催で行われた講演会に参加しました。リヒテルズ直子さんは、オランダ教育・社会研究家で、1996年からオランダにお住まいです。生活者ネットの情報紙である生活者通信に、2010年5月から「オランダの教育」というコラムを連載されており、コラムからにじみ出る温かいお人柄にすっかりファンになっていた私は、来日に合わせて急きょ行われたこの講演会に、しっぽをピンと立てるような気持ちで参加しました。(猫は、嬉しいとしっぽを立てます!)

脱産業化社会への市民運動(60〜70年代のオランダ)で34基の原発を止めたオランダと、54基の原発を作った日本を対比しながら話がすすみました。「オランダが現実にできている」ということを何かの根拠に。社会が変わらないから、教育が変わらない? 世界中に成熟した市民社会などどこにもない。目指しているかどうかである。オランダに住むリヒテルズ直子さんに学びに来る日本の学生は、リヒテルズさんが指示するわけでないのに、彼女の後ろを二列縦隊で整然とついて来るという。そしてオランダの子を見るとショックを受け涙を流し、「私達の受けた教育は何だったのか」と言うそうだ。そして2、3日オランダを見ているうちに元気になる、という。なぜ日本でできないのか、とも言われました。

オランダの子どもは、世界一幸福であると言われます。先進21ヶ国の中で「生活に満足している」と回答している子どもが男子96パーセント、女子が92パーセント。第1位だから。「親と何でも話せる、父親に何でも相談する」は1位、「母親に何でも相談する」は3位です。

生き方を大きく変える制度として「ワークシェアリング」があり、オランダの子どもたちには「待ちかまえて話を聞いてくれる親がいる」のです。 特別支援教育については、子どもの権利条約(1990年)とサラマンカ宣言(1994)の趣旨に基づき段階をふみながら、普通クラスに完全統合される予定です。2003年のリュックサック政策では、障がいのある子どもが、一人一人その子に必要な支援制度をリュックサックに入れて入学するといわれています。

午後2時から2時間近く、多岐に渡り多くのことを学んだリヒテルズさんの基調講演。必死にメモを取りながら、オランダの教育にいたく感動し、またため息をつきつつ日本の現実を振り返る時間となりました。

「脱原発」「子どもの権利条約を生かす施策」「インクルーシブ教育」私達が言い続けてきたこと、日本で実現しなければならない!日本の子どもたちに「私達が受けてきた教育は何だったんだ」と涙を流させてはいけない!と、思いました。