静かな山里の暮らしを返して!

高尾山トンネルの事業認定取り消しを求める行政訴訟控訴審

高尾山トンネルの事業認定取り消しを求める行政訴訟控訴審が、10/11東京高裁101号法廷で行なわれた。裏高尾在住の二人と原告団長の証人尋問が、緊張の雰囲気の中で始まった。

原告団長であり植物の専門家でもある吉山寛さんは、建設省が行なった圏央道アセスが、すでに枯れて無い植物が入っている、アセスの場所に無い植物が入っているなど、いかにいい加減だったかを証言した。

これに対して、国側の弁護士からは、地下水が枯れるとなぜ植物が枯れるのかなど、唖然とする質問が続く。

地元在住の証人・峰尾さんは、圏央道計画がなかったら、夫の過労による早すぎた死はなかった。今ごろ息子家族とにぎやかな老後を迎えていたはず。私の人生を返して欲しいと訴えた。

同じく地元在住の証人・川村さんは、日々変わる景観、騒音、日照時間の減少について不安や怒りを訴え、静かな山里の暮らしを二度と味わえない悔しさをにじませていた。

国定公園の高尾山は、都心から近いのに世界でもまれな生態系と豊かな自然を持ち、季節を問わず訪れる人を癒してくれる。これ以上傷つけずに残して欲しいという素朴な願いは、どうして司法の場に届かないのだろうか。