秘密保護法施行の延期と廃止を求める申し入れ書を国に提出

 

1年前に強行採決した私たちの知る権利、取材・報道の自由、表現の自由等を侵害する秘密保護法が12月10日に施行されようとしています。衆院選の中で大きな争点にすべき問題ですが、意図的に隠されているとしか考えられません。そして皮肉にも12月10日は世界人権デーです。

 秘密保護法に反対する杉並区議有志は強行採決からこれまでの間、党派を超えてつながり、市民グループ「秘密保護法に反対する杉並アピールの会」とともに廃止を求めて行動してきました。

 12月4日、区議会生活者ネットワークは秘密保護法に反対する杉並区議有志、「杉並アピールの会」と街頭遊説、記者会見を行いました。その後、内閣府に秘密保護法の延期と廃止を求める申し入れ書を杉並区議有志が提出し、「杉並アピールの会」は署名を手渡ししました。

 

   秘密保護法の延期と廃止を求める申し入れ書                      

                     杉並区議会   民主・社民クラブ有志、共産党区議団、                            区議会生活者ネットワーク、無所属区民派、緑の党

 私たちは、杉並区議会で特定秘密保護法の廃止を求め行動している超党派の議員団です。政府は昨年12月6日強行採決した秘密保護法を、今年12月10日に施行しようとしています。私たち杉並区議会議員団は、昨年内閣府に特定秘密保護法案の撤回を求め、超党派の要望書を提出しました。秘密保護法成立後は、同法の廃止を求めて毎月6日に、「6の日行動」を続けてきました。

 施行を前に、以下の理由で特定秘密保護法施行の実施延期を求め、近い将来廃止することを要望します。

 まず第1に、秘密保護法は民意に反することです。法が成立したのちも全国各地で廃止を求める運動が継続し拡大しています。政府は今年7月から8月にかけて、法の実施に向けた「政令及び運用基準」のパブリックコメントを募集、それを受けて27か所の修正を施したといいます。寄せられた意見は2万3820通におよび、同法の危険性に対する懸念の大きさを示しています。しかしながら、内閣府が示した「意見募集に対するご意見の概要及びご意見に対する考え方」は政令や運動基準の表現をそのまま繰り返すものがほとんどで、貴重な指摘はことごとく踏みにじられました。

 第2に、自民党は選挙公約に秘密保護法を全くあげていないのにもかかわらずその成立を強行したことです。今回の衆院選でも、来年10月消費増税実施とともに重大な争点になっているにも関わらず、意図的に隠していることです。この衆院選挙過程自体が、秘密保護法施行の危険性を覆い隠す役割を果たすものとなっています。

 第3に、特定秘密保護法は、民主主義社会の前提である情報公開の流れに逆行し、市民の知る権利を奪うものです。今年7月の国連の自由権規約委員会は、「ジャーナリストや人権活動家の活動に萎縮効果をもたらしかねない」と、ヘイトスピーチとともに是正が勧告されています。特定秘密の規定は政令や運用基準の中でも依然としてあいまいであり、政府の判断でいかようにも拡大できることになっています。第3者機関も首相のもとで意のままになるものでしかありません。厳罰規定により、言論・表現の自由、出版・報道の自由を奪う特定秘密保護法の施行にあくまでも反対します。以上の理由から12月10日実施の施行を延期するよう強く求めます。

 今後同法が濫用され、国民の知るべき情報が隠されないよう運用の実態や政府の動向を今後も注視していくものです。

電気を使わない、エコ&スローライフのテーマパーク見学

パッシブソーラーの鶏小屋の前の藤村靖之さん。風通しと照射板を工夫し、上部は夏 涼しく、冬暖かい。下部はその逆。産卵は中の階段を上って専用の小部屋でゆっくり と。

エネルギーとお金を使わない豊かさを体現した愉しい具体的な方法が詰まったテーマパーク「非電化工房」の見学ツアー(主催 すぎなみ環境情報館)に参加しました。栃木県那須町の約3000坪の敷地に可愛らしい建物と発明品が点在し、農場1.5ヘクタールがあります。

 「今これほど便利なものに囲まれているのに満たされない人が多いのはなぜだと思いますか?電気を使わなくてもそこそこの快適・便利は得られますよ。でも電気を悪として否定はしません。」穏やかな口調で「非電化工房」代表の発明起業家、藤村靖之さんは語ります。

 もともと大企業で発明に明け暮れていた藤村さんが退社して、起業発明家として「非電化」に狙いを絞ったきっかけは、「今のあなたの希望は何ですか?」と世界中聞いて回ったとき。口々に「エアコンが欲しい」「洗濯機が欲しい」・・・幸せの象徴が電気製品でした。それが本当に希望なのか。人々の心の奥底にある幸せを形にしたい。「電化製品=幸せ」にもう一つの選択肢を作りたい。モンゴルで放射冷却の原理を利用した非電化冷蔵庫を提供し、ナイジェリアでは政府の要請で非電化工場も提案したそうです。

 お金をかけないことが工房の至上命題なので、鋸を使った経験がない若い人に常時弟子に入ってもらってただで働いて修行を積んでもらう一方、地方でいいことで愉しく稼げる仕事を生み出す塾を開いています。また「企業が作ったものを買うしかない」と思い込まされている「専業消費者」が対象の非電化冷蔵庫を創るワークショップや見学ツアーも随時開催しています。杉並からバスで2時間半、百聞は一見にしかずの非電化工房です。

区議会第3回定例会の報告

市橋あや子(右)、そね文子(中央)とともに 区議会生活者ネットワーク控え室で

区議会議員となって初めての第3回定例区議会が9月9日から10月14日までの36日間、開かれました。会期の冒頭は区長の選挙後初めての本会議でしたので、今後4年間の方針と姿勢を述べる区長所信表明でした。これに続き、各会派代表質問、一般質問、パブリックコメントも行われた杉並区総合計画、実行計画改定案についての全員協議会、常任委員会、特別委員会、決算特別委員会・・・と続き、最後が採決という長い議会でした。

 決算特別委員会で私は

・子育てに追われ、経済的自立が難しく、半数は貧困状態にあるというひとり親の自立をはかるために、自立支援プログラムと教育訓練、高等技能訓練の結果として結びつく就労を進める

・2016年予定の配偶者暴力相談支援センターの機能整備によって、ドメスティックバイオレンスのない安全・安心な社会を実現する

・区民が病気や医療、薬の正しい知識を持ち、健康管理を行うことがいっそう重要になっている今、かかりつけ薬局の普及を求める

の3本を質問しました。

 この議会では他の議員の意見、主張を会期中つぶさに聞くことによって、生活者ネットワークの立脚点をあらためて確認する機会になり、杉並区議会という場で私たちのめざすものに一歩一歩近づくことに力を尽くそうという思いを強くしました。

 議会で何が討議されているのかをお伝えし、みなさんのご意見を寄せていただくことで政策をつくり、議会で発言する、これが私の役割だと考えています。

どうぞ小さなことでも、お困りのこと、区政への要望、ご意見をお寄せ下さい。

薬のインターネット販売について

区議会の傍聴に訪れた友人と

体調が思わしくないとき、風邪薬や胃腸薬などを薬局で買い求めて飲むのはごく普通のことですが、今年6月から薬事法の改正によって一般用医薬品、いわゆる市販薬をインターネットでも購入できるようになったのはご存知でしょうか。

 この薬事法の改正に関連した条例改正の議案が24日の区議会総務財政委員会で審査されました。

 一般用医薬品を安心して購入し、安全に利用するためにインターネット販売は許可を受けた薬局、薬店しか行うことができません。

 購入を希望する人は年齢、性別、副作用歴、妊娠中かどうか、授乳中かなど確認事項を連絡し、販売者はこれを受けて用法、注意点、質問の有無等の情報提供事項を利用者に提供、購入希望者は再質問がない旨を連絡、そのうえで販売者が医薬品を発送するというしくみです。

 このしくみは消費者にとってプラスとマイナスの両面があります。島しょや過疎地域、あるいは病院に行けない人にとっては待たれていたシステムです。その一方、この規制緩和には対面販売でない「匿名性のもつ危うさ」の問題があります。医薬品には効能だけでなく副作用もあることが十分伝わった上で使用されるのか、不安がぬぐえません。

 それだけにこれからは安全性の確保がもっと重要になってきます。区民の安全を守るべき身近な自治体の区の責務を問う質問に対して、区は「店舗販売のチェックを行っています」と答弁しました。

 販売者への監視指導を強化するのも大事ですが、それと同時に、薬の正しい飲み方を区民が学ぶ機会をもっと設けることも必要ではないでしょうか。簡単・便利と自分の体を大事に大切にすることは両立しない場合もあると思います。

激震!その時、その後あなたは、私は何ができますか?

〜改めて考える 都・区合同総合防災訓練に参加して〜

8月30日に行われた東京都・杉並区合同総合防災訓練は東京湾北部が震源の地震規模M7.3、発生時刻は夏の午前8時という想定です。都立和田堀公園会場の訓練に参加しました。

 和田堀公園は発災時には自衛隊などが被災者の救出、救助を行うベースキャンプとなる「大規模救出救助活動拠点」に指定され、ヘリコプターの発着場所にもなります。この会場での訓練は大きく7つに分かれて行われました。陸上自衛隊・日本赤十字社・都立杉並総合高校の連携による炊き出し訓練、災害が起きてから生活再建支援ザービスを受けるまでを学ぶ罹災証明書発行訓練、子ども連れでも参加しやすいキッズエリアでは騎馬隊、警備犬の服従訓練。まるで映画のロケのような倒壊家屋の火事の消火、救助活動訓練。道路を塞ぐ樹木やコンクリートの塊などを動かして最低限のがれき処理と救援ルートをつくるショベルカーの迫力には、ベビーカーの女の子が興奮のあまり靴を脱いで放り投げてしまうほど。この作業がかなり危険を伴うことも間近に見てわかりました。また、ライフラインの下水道の補強は道路を掘らなくてもできる工法が実用化していることを知りました。

 住民同士が協力しあう救助・救援・消火訓練の会場ではネパール人学校の方たちと一緒でした。外国のかたたちにとっても大事な訓練の機会です。さまざまな部署の職員が震災を想定して訓練していること、また最新技術でどこまで対応できるのかを知り安心しました。

 また、ボランティアの力を最大限に引き出すためには、その時点での状況を把握して、最も適切な人の配置を判断するボランティアセンターの力量も重要です。災害ボランティアセンター運営訓練が東京都の城西地域(板橋、豊島、練馬、中野、杉並)の社会福祉協議会、NPO、東京市民ボランティアセンターが連携して同じ日に行われました。

いつ起こってもおかしくない首都直下型大地震。被害を最小限に食い止めるためには、1人ひとりが地震によってどんな状況になるかを自分に引きつけて想定し、自分は何ができるのか備える訓練を常日頃からより積極的にしていくことにつきるのではないでしょうか。

上高地の大自然の中で想う

蒸し暑い東京を離れて上高地(長野県松本市)を初めて訪れました。

 川べりから穂高連峰を一望することができる標高1,500メートルの地ですが、一言でいえばとても成熟した観光地。あちこちの観光地で見られる騒がしい雰囲気がありません。普段、聞くともなく耳に入ってくる店舗の宣伝音などはいっさいありませんし、訪れるすべての人がごみを持ち帰っている様子。驚くほどきれいです。

 豊かな自然を守る、そして上高地を訪れる車の渋滞を解消する。この2つのことを目標に上高地の駐車場面積を拡げずに、全国初のマイカー規制を導入したのは1975年。当初は夏休みの30日間だけでしたが、今は通年実施されています。手前の駐車場でマイカーからシャトルバスに乗り換えます。このバスはすべて低公害のハイブリッドバスで、1人あたりCO2排出量は自家用車の10分の1です。主な移動手段はシャトルバス、タクシーと徒歩。観光バスが入れない日もあります。

 ちょっとくらい遠くてもなんのその。とにかくこの旅ではひたすら歩き、実直そのもののガイドのMさんにたくさんの野の花、樹木の名前、生き物の生態など教えていただきました。しばらく経つとかなり忘れてしまうでしょうが、それはそれで次の機会にまた新鮮な気持で学べば良いでしょう。いつまでも上高地の自然環境が悪く変わりませんように。

「働かなくては」「働きたい」を応援! 東京しごとセンターは求職のワンストップサービス

東京・生活者ネットワークの女性部会のメンバーと東京しごとセンター(東京しごと財団が運営)を見学しました。すべての年齢層の求職中の人を対象に、無料で一人ひとりの適性をさぐる就業相談や就職活動に役立つセミナー、求人情報の提供を行うワンストップセンターです。34歳以下、35~54歳、55歳以上の年代別、再就職をめざす女性、障がいをもっている方、ひとり親家庭、震災などの緊急就職支援のセクションに分かれています。

 東京しごとセンターは開設からちょうど10年。飯田橋駅からは徒歩8分とアクセスが良く、平日は9時〜20時、土曜日は17時まで開館しています。

1階には結婚、出産、育児、介護などからの再就職を目指す女性のための「女性しごと応援テラス」が7月末にオープンしました。元気が出るオレンジ色が目に飛び込んできます。「はなさきカフェ」は、子どもを脇で遊ばせながら履歴書に経験をどうやってプラスに盛り込むかなどのアドバイスなどを受けるコーナー。奥には相談ブースが5つ設けられ託児サービスもあります(予約制)。敷居を低くする工夫が随所に見られ、しかもよい雰囲気です。

 11日間の再就職プログラムを実施していますが、子どもがいたり介護があったりで飯田橋までは遠いという人のために、5日間の短縮プログラムを地域で開催しています。広報はまだこれからというお話しでしたが、このプログラムが活用されてより適した就職につながることを望みます。

 この「応援テラス」に来る女性の多くは家族との関係を見直したり、自分の意志を何度も確認して、一歩を踏みだそうとしています。政府のいう新成長戦略に『活用』されることなく、主体的に仕事と家庭と地域活動のバランスをとって安心して進んでほしい。そしてそのために必要なしくみを整えることが一層求められます。

ツバメの巣ウオッチング♪ 東京・生活者ネット主催の生き物調べに参加しました

いつからかツバメの姿、ツバメの巣を見かけなくなりました。みなさんの周りではいかがですか?7月31日、日本野鳥の会東京幹事の飯田陳也(のぶや)さん、自然保護室の荒鉄平さんを講師に迎え、座学の後はツバメの巣を歌舞伎町で探す企画に参加。

 ヒナには対面できませんでしたが、いくつも巣を見ることができました。すれ違ういぶかしげな表情の人が「ツバメの巣を見て歩いているんです」というと、急に表情が軟らかくなるのには驚きました。ツバメは愛される存在なんですね。

 日本野鳥の会 は80年の歴史を持ち、創始者は故中西悟堂(1895〜1984)。鳥といえば「飼うもの」「食べるもの」というイメージしかない時代に「野の鳥は野に」という思想を凝縮した「野鳥」という言葉を考え出すのに3ヶ月苦悩したといいます。悟堂を全面的にサポートしたのが中軽井沢の星野温泉(「星のや」の前身)経営者の星野嘉助です。

 また2020年東京五輪・パラリンピックのカヌー・スラローム競技場建設計画に対して、日本野鳥の会東京が「予定地の葛西臨海公園は希少な動植物が多く生息している。破壊は許されない」と見直しを迫り、結果的に都を動かしたことで報道がされたばかりです。

 さてツバメは初夏の風物詩。春になると東南アジアからはるばる日本にやってきて、巣作り、産卵、子育て。秋にはまた戻ります。天敵のヘビ、カラスを避け軒下に巣を作り、昔から人間の暮らしの近くで生きてきました。巣から半径500m以内にちょっとした緑地があれば虫を捕まえて生きていくことができます。寿命は6~10年ということです。

 日本野鳥の会 調査の「この10年でツバメは減っているでしょうか?」という質問に対して回答(計6,866件)は「減った」が4割、「変わらない」が3割。また減少の原因(回答数933件)の1位はカラスによる影響、2位は人による巣の撤去。鳥インフルエンザを恐れてという理由もあるそうですが、実際には血液をあびるなどの濃厚な接触がないかぎり感染はしないそうです。

 ツバメは泥に藁や枯れ草を交ぜて巣を作りますが、都市部では材料が足りなくて丈夫な巣を作ることが難しい。これ以上餌、巣の材料が手に入りにくくなったら街なかに巣をつくることはできなくなるでしょう。ツバメを取り巻く現状から環境問題が浮かび上がってきます。「日本野鳥の会」ではツバメの情報を広く集め、現状を明らかにするツバメの子育て状況調査を実施しています。ふだん歩いている道をまた違った目線でチェックしてみませんか。

ヤングケアラー支援の輪を広げよう 若者たちが人生や夢をあきらめないために

  右は市橋あや子区議

ケアラー支援フォーラム2014「ヤングケアラー支援の輪を広げよう〜若者たちが人生や夢をあきらめないために」に足を運びました。

 「ケアラー」とは介護、看病、療育、世話、心や身体が不調の家族への気遣いなどケアの必要な家族や近親者・友人・知人などを無償でケアする人すべてをあらわす言葉です。相手が認知症だったり、障がいがあったり、若かったり、事故の後遺症だったり、遠くに住んでいたり、いろいろなケースがありますが、その大変さは変わりません。

 主催した「日本ケアラー連盟」は、ケアラーの抱える問題を明らかにし、解決をめざして応援する活動を重ねています。今回取り上げたのは10代、20代の「ヤングケアラー」で、若いがゆえに抱えている共通の問題があります。

 シンポジストの井出大喜さんは29歳。高校1年、16歳のときに50代だった父が倒れ、半身マヒと認知症に。亡くなるまでの8年間母とともに介護をしました。夜の徘徊が始まり寝不足が続いても友達にわかってもらえないと思い、そのつらさを打ち明けることはできなかったと言います。

 介護保険サービスの対象になることも知らないまま3年間介護を続け、大学時代も介護に明け暮れ、サークル活動もせず家に直帰する毎日で、大学を卒業してからも介護が続きました。いつか終わる介護の後の進路の相談に乗ってくれる人はいなかったそうです。行政書士の資格をとり事務所を開設した年に父が亡くなり介護は終わりました。井出さんはこの経験をもとに、ヤングケアラー支援を訴えて草加市議会議員選挙に立候補し当選しました。

 「若者介護を『よく頑張った』『大変だったのに偉い』という美談で終わらせないために、社会の問題として捉えてしくみを整えて行くこと。当事者は自ら明らかにしたくない気持ちが働くので簡単ではないけれど、データを集め、実態把握をすること、類型別に捉えることが必要」と井出さんは言います。

 英国の国勢調査によればヤングケアラーは18才未満の子どもの2%で、学校でヤングケアラーを見つけてもらう啓発活動に力を入れています。授業に遅れたり、宿題をしてこなかったりする子の理由や家での出来事を聞きとることができれば、支援につながります。

 今の福祉制度は当事者から申請がされない限り公的な支援の手は届かないしくみなので、最後に紹介された「理不尽な理由でつらく悲しい思いをしている人はいないか」という問いに応えるために設置された千葉県中核地域生活支援センターの基本理念が心に残りました。

 ヤングケアラーは自分の置かれている状態が理不尽と捉えることができない「客観的に見て支援が必要なのに、それに気づいていない人」「自分の中で問題が整理されていないため、生活困窮を相手にわかる形で伝えることができない人」です。これらヤングケアラーが自ら生活を整えて行く力をつけ、健全に自分らしく生きていくことができる社会にするのが福祉のこれからあるべき方向なのだと思います。

区議会総務財政委員会に出席 初質問は個人情報について

補欠選挙が終わり、区議会議員としてスタートを切りました。任期は統一地方選挙の行われる来年4月までの9ヶ月です。

私が所属することになった常任委員会は総務財政委員会です。当選から1週間後の7月7日に開かれた委員会では事務事業概要の説明の後、個人情報の扱いについて初めて質問しました。

 認知症などが原因で行方不明になり、家族から届けが出されている高齢者が年間全国で1万人いると報道されています。大半が届け出てまもなく発見されますが、長期間発見されない方が150人ほどいます。

 身元不明の人を保護している自治体に家族が電話で問い合わせても、個人情報保護を理由に体の特徴や写真を提示してもらえないのがほとんどだそうですが、本人の同意がなくても「本人や家族の利益になるとき」は柔軟に適用し公表している千葉県、静岡県などの自治体もあります。杉並区ではどのような対応がされるのか質問しました。

 「今、そのような問い合わせは届いていないが、もし問い合わせがあった場合はケースによって緊急度、緊迫度を勘案して判断して対応する」という答弁でした。

 この答弁にいくぶんほっとしながら席に着きましたが、委員会の場にいることはとても緊張しました。次回はもう少し落ち着いて臨みたいものです。そのためにはこれまでの委員会の議論のおさらいなど、一にも二にも準備が欠かせないことを実感しました。

 感度を鋭く、努力を惜しまず、先輩に学びながら、一歩一歩進んでいくつもりです。