カンボジアの人身売買の現状と支援活動集会に参加

 先日、NGO「国際子ども権利センター」主催の“ほっとけない世界の貧しさと子どもの権利”と題する集会に参加しました。
 集会の参加者の約8割が20〜30代の若者であることに驚きましたが、主催者の若者の挨拶も心に染みました。「日本の街がクリスマスソングで華やいでいるいま、アジアの中で最も貧しい国カンボジアでは人身売買の末、暗い部屋で、無理やり客の相手をさせられている少女たちがいることを知ればほっとけない。1人でも多くの子どもたちが笑顔で楽しい暮らしが出来るよう私たちに何が出来るか一緒に考えたい。今日の出会いを大切に大きい輪になっていければ」と。
 次世代を担う若者たちが、貧しい国の子どもたちの置かれている現状を“ほっとけない”と行動に移し、活動していることに力強さと希望を感じました。
 「国際子ども権利センター」は主にアジアの子どもの権利保障活動をしているようですが、その中でも特に貧しいカンボジアで現地NGOと連携している現状報告がありました。
 その報告によると「アジア各国では90年代に人身売買禁止法が強化されたことから、現在は法のゆるいカンボジアが集中的に狙われ、カンボジアの少女たちの人身売買の犠牲が広がっている。とりわけ性産業がはびこり、観光の2割がセックス旅行で、少女への性的搾取は目を覆うような現状がある。日本の男性もその旅行に関係したり、ポルノビデオの製作をするなど他国の問題ではないこと。その解決のためには、カンボジア人自身による活動が欠かせないが、カンボジア人による現地NGOも多く、しっかりした理念と実践をしている団体が多々あることから、カンボジアのNGOの「AFESIP=困難な状況におかれた女性のための活動」と「HCC=子どものためのヘルスケアーセンター」等の団体をパートナーとして、子どもの権利教育の普及、とりわけ“子ども自身が力をつけていく”活動、人身売買や性的搾取の被害にあった少女や女性の保護と社会復帰支援のための資金援助などの活動をしている。今必要なのはNGOが活動できる資金援助だ」とのことでした。
 世界の貧困は、人がつくった物でありその解決には、①大国中心の貿易のしくみを変えること、②先進国からの債務の解消、③先進国が援助のお金を本当に必要なところに使うしくみに変える、などが指摘されていますが、貧困の最も大きい犠牲者は子どもと女性です。
 一方、日本は食べ物も生活用品も豊かであふれんばかりですが、しかし、幼い子どもたちが暴力の犠牲になるなど残虐で痛ましい事件が続いています。弱い立場の者が犠牲になる構造は日本もカンボジアも同根に見えます。子どもの権利保障に関する法律がない日本ですが、“子どもの権利条約”の普及と“子ども自身が力をつけていく教育の重要性は世界共通だと確認した集会でした。