力による平和は本当の平和ではない!

 先日、生活者ネット・多摩北エリア会主催の「憲法学習会」に参加しました。
 講師の浅井基文氏(広島市立大学平和研究所長)が最初に参加者に問いかけたのは、「力による平和は本当に平和か?」ということでした。勿論否。アメリカのイラク戦争は、大量破壊兵器があると偽り、平和のための戦争と言う大義で始めましたが、3万人のイラク市民の命が失われ、いまだ反米自爆テロが後を絶たないことからみて、力による平和はありえず、暴力の連鎖に拍車をかけるのみだということは明らかです。
 浅井氏は「本当の平和は人権・民主主義の立場に立ってこそ成り立つ。それは第二次世界大戦後国際的に受け入れられた普遍的価値観である。人権・民主主義とは個人を国家の上に置くことであり、国家を個人の上に置く全体主義と相反するものである。」と指摘され更に、「現憲法は、徹底した“力によらない平和観”を持つが、その理由は侵略戦争(力による平和観)の破綻から自らを縛る誓いをし、国際的信頼回復を決意したからだ。人権・民主主義にコミットした現憲法は時代遅れでなく国際的最先端を行っている。」と力説されました。
 アメリカのブッシュ政権は、テロ根絶という表向き理由で(実はアメリカの石油資源などの利権追求)、地球規模の戦力再編を進め、日米安全保障体制は、もはや日本がアメリカから守ってもらうのではなく、世界的規模での米軍再編の一翼を担うと位置付けられ、そのためには9条を変えねばならないとのアメリカの強い要請があるという事実も明らかにされました。
 昨年10月に発表された自民党の憲法改正草案は、自衛隊を軍隊と位置付け、軍事裁判所の設置を定めていること。集団的自衛権も可能な道筋をつけたもので、とても認められる内容ではありません。またこの通常国会では「憲法改正国民投票法案」などの改憲に向けた関連法案が上程されるだろうと言われています。
このような緊迫した状況の中で、今年は“力によらない平和”を持続できるのかどうか、私たち市民も声を出していく必要があります。

 西東京・生活者ネットは、まず私たちが平和憲法の内容を充分知り共有することが必要と改めて憲法の内部学習をすることになりました。
 1月22日(日)午後2時。田無地区会館。主な内容は、映画「日本国憲法」(DVD版)、意見交換などです。内部学習ではありますが、誰でも参加できます。