東京改革は市民プランで

東京都議会議員選挙を視野に「新春の集い」開催

 東京・生活者ネットワークは、2月2日中野サンプラザで「2005年新春の集い」を開催。
 7月3日に行われる都議会選挙を前に、「東京改革は市民プランで」と題し、関西学院大学の村尾信尚さんに講演していただきました。

改革断行は生活者にしかできない(村尾さんの講演内容)
 成長社会から成熟社会への移行、高齢化による定年後の人生の長期化、終身雇用の崩壊やフリーター増加など雇用形態の変化などがすすむ中、人々は職場社会の中よりも地域社会の中で自らを位置づけはじめている。今押し寄せている大きな変革の波を乗り切るには、供給者ではなく、消費者や納税者、総じて生活者の立場に立った新しい政策の枠組みづくりと、市民一人ひとりがネットワークし、実行に移す組織を立ち上げることが必要だ。「官から民へ」「国から地方へ」という流れは変わらず、特定の少数者による判断ではなく、市民がまちづくりの判断を下すようになる。そして、市民による的確な判断には、行政や企業の情報公開が不可欠である。
 改革を断行できるのは生活者。今の役所は独占企業で、選択肢が納税者側にないことが問題。補助金の配布方法を変え、市民が直接使う。NPOか役所か、サービスの供給主体をだれにするのかも市民が選択可能なように組み替える「市民プラン」が必要である。
 「もの」の豊かさから「心」の豊かさこそを求める人々が多数派を占める今こそ、東京から、生活者ネットワークが、『東京インディケーター=東京のしあわせ指標』を示し、改革の旗手となることを期待する。
 
都議会議員選挙/予定候補者紹介
 各予定候補者が決意をアピールし、ローテーション予定の都議3人と、56人の市議・区議を含む34地域の全生活者ネットが一丸となって、『働く*育てる 市民力』をスローガンに、市民の政治改革を実践する勢力として、全員当選をめざし闘うことを改めて決意しました。
 また、記者会見も開催し、予定候補者を発表。代表委員の山口文江(都議・1期)が都議選に臨む決意を述べました。

 懇親会では、各界から応援メッセージをいただき、「地域力・市民力」紹介コーナーでは、市民・NPOなど、各地で展開されている、市民の、市民による、市民のための活動が紹介され、幅広い市民同志の交流がはかられ、盛会な新春の集いとなりました。