子どもたちの声は響かず、 老いることへの不安が絶えない。 競争に駆り立てられ、 力の強いものだけが富と満足を得る。
あふれる物の豊かさに目を奪われる時代は終わりを告げた。 だが、 否応なく向きあう現実の厳しさに目を伏せ、 耳をふさぐ習性を身につけてはいないだろうか。 平等であること、 たすけ合い、 分かち合うことを諦めてはいないだろうか。
私たちは、 諦めからは何も生まれず、 心安らかな日々もやって来ないことを知っている。 私たちは、 この地球に等しく、 ただ一度の生を受けたことを誰もがいとおしく思える時代を創りたいと願う。 だから私たちは、 一人の願いをもう一人の思いと重ね合わせ、 小さな不安を一つずつ解消していこう。
豊かさの実感は、 自分で選び自分で決める満足から生まれるものであると、 私たちは考える。 強いリーダーにすべてを委ねる過ちを繰り返さず、 一人ひとりが考え、 決断できるしくみをつくることからはじめよう。
私たちは、 人も地域も排除せず、 誰もが尊敬され、 どんな生き方も尊重される社会を創りたい。 いつの時代も社会の活力であった若者たちに希望というバトンを手渡したい。 だから私たちは、 公正な競争が行われる市場を、 信頼できる市民の政府を、 人々の良心と知恵が活かされる市民社会の政治を、 この手でつくろう。
想像力を育てよう。
失ったものを取り戻す努力を始めよう。
そして、 そのための新しい一歩を、 ともに歩こう!
東京・生活者ネットワーク代表委員
山口文江/藤居阿紀子/大河原雅子