行って来ました!カンボジア

生活者ネットワークは、アジア市民との継続的な交流を進める目的で、過去3回のカンボジアスタディツアーを実施し、シェア=国際保健協力市民の会に協力し、ミニ図書館づくりを支援していくことを決めています。今回はさらに、アジアの子どもたちとの交流を通し、同じ地球に生きる者同士の関係性から世界をとらえ、異文化を理解し自然との共生を学び、平和についても考える機会にするツアーを16歳から22歳の学生たち自身が企画しました。
7月28日から8月4日の6泊8日のツアー感想記です。(後日報告を冊子にまとめる予定です)

カンボジアスタディツアーに参加して/原志穂(清瀬市・19歳)
実際に行ってみて体験することの大切さを実感しました。なかでも、一番印象に残っていることは、プノンペンのストゥン・ミェンチェイにある通称ゴミ山です。そのゴミ山でゴミを拾って暮らしている子どもたちのことは忘れられません。ここでは、ゴミ収集用の大型トラックが毎日何十台も出入りしとても危険です。ゴミ拾いをしている子どもたちが何人も轢かれて亡くなっていると説明を受けました。今まで嗅いだことのことのない強烈な悪臭と見たこともないたくさんの虫。子どもたちは観光客慣れしているようで、私たちに「写真を写して」と寄ってきて、デジタルカメラに写った自分たちを見て無邪気に喜んでいました。この日私は、ここで着ていた服を捨てて帰ってもいいと思っていましたが、現実の光景を目の当たりにするとそんなことはできるはずもありませんでした。人々とのふれあいで何度衝撃を受けたかわかりません。そして何よりもこんな生活のなかでも前向きに生きている人をみて自分の小ささを思い知らされました。

あたたかくて笑顔の素敵な子どもたち/染谷優実(江戸川区・19歳) 
スタディツアーは私にとって様々なことを考え、たくさんのことを知ることのできた1週間でした。カンボジアの人々はみんな温かくて、笑顔がとても素敵で、子どもたちの目は希望に満ち溢れていました。過去にポルポトによって悲惨なことが起きたとは思えないほどでした。しかし、その傷跡が消えたわけではありません。私たちは地雷によって手足を失っている人や物乞いする子どもにも出会いました。
 今回のツアーでは、村の学校や病院を訪問してカンボジアの抱えている問題についても触れ、援助は本当に難しい問題であることを感じました。私は、これからも子どもたちのあの笑顔は忘れないし、カンボジアのよいところをずっと残してほしいです。そして、私は心からこのツアーに参加できてよかったと思いますし、このツアーでの貴重な体験を今後大学で活かしていけたらと思います。

〔写真上〕プノンペン近郊の工場地帯のそばにある保育園で子どもたちと遊びを通して交流。この保育園は女性の自立支援のためのNGO「ケマラ委員会」がやっている事業のひとつ
〔写真下〕プノンペン市内から出るごみが運ばれてくる通称「ごみ山」。子どもたちが、缶やプラスチックなどお金に変えられるものを拾って生計のたしにしている