この間、 国と都は 「外環の必要性の有無から議論する」 住民参加のしくみとして、 日本初の 「パブリック・インボルブメント(PI)」 協議会を設けるなどし、 地元との合意形成に努めたと評価している。 しかし、 環境面などから建設を疑問視する沿線7区市 (練馬、 杉並、 武蔵野、 三鷹、 調布、 狛江、 世田谷) の住民からは、 建設ありきで進められ決定権を持たないPIのあり方への不信を訴える声があがっている。
該当する区市の生活者ネットは、 地域ごとに外環問題に取り組む環境団体などと日常的に活動を共有しながら、 広域的な課題には 「外環ネット連絡会」 として連携。 すでに成熟した住宅地であり、 貴重な国分寺崖線や都市農地が広がる予定地を歩く現地見学会や、 学習会などを開催してきた。 このネットワークを生かして、 国の行政と市民との協議の場 「円卓会議」 の設置にむけ準備が進んでいる。