第20期東京都議会が本格始動 都政を徹底チェック!議会改革を促す期に

第20期東京都議会が本格始動 都政を徹底チェック!議会改革を促す期に

都議会生活者ネットワークは「一人会派」としてスタート

8月8日、都議改選後初の臨時会が開催され、正副議長選挙、監査委員、各委員会の役員の互選などが行われた。都議会生活者ネットワークは、新任期の都議会を「一人会派」としてスタートする。

東京・生活者ネットワーク都議会議員[国立市・国分寺市]の山内れい子

第20期の都議会が闊達な議論ができる、市民に開かれた議会に改革することが問われている。多摩地域の市議会は少数会派にも配慮した議会運営を行う自治体が多いが、都議会では、「一人会派」の議会活動に対して、一般質問の回数や本会議での討論、予算・決算特別委員会への参加など、さまざまに制約が課されている。

都議会生活者ネットワークは、これまでも議会活動において少数会派が疎外されることのないよう求めてきており、また議会の4年間のルールは、新任期の初めに決まってしまうため、溯る7月26日の各派世話人協議会に、「一人会派」の議会活動にかかる要望書を提出。7月31日開催の各派代表者会(一人会派は参加不可)での民主的な議論を、と要望。①「一人会派」の年間質問時間の延長および質問回数の選択、本会議での討論②都議会だよりへの「一人会派」の顔写真掲載③「一人会派」の予算・決算特別委員会への委員参加④「一人会派」の議会運営委員会への参加、以上4項目の実現を働きかけたところだ。

さて、豊洲問題で小池知事は、臨時会からわずか2日後、10日の記者会見で「豊洲市場への移転に関する補正予算を編成、臨時会を招集する」と突如発表した。9月の定例会(9月20日~10月5日)を待たずに、豊洲の土壌汚染の追加対策工事や築地の再開発に向けた検討費用として、今年度と来年度分の計73億円の予算案を示したものだ。

補正予算案審議のための臨時会開催は極めて異例であり、21日の議会運営委員会では、知事の基本方針に対する説明と十分な審議時間を求め、会期を8月28日~9月5日の9日間と決定。30日の各会派代表による本会議質疑、委員会審議2日間などを取り決めた。

今回、「一人会派」も、持ち時間5分間ではあるが質疑が可能となり、都議会生活者ネットワークの山内れい子が質問に立つことになる。こうした変化は都議会の会派構成が大きく変ったことが影響していると言ってよい。

臨時議会で都議会生活者ネットワークは、あらためて豊洲の土壌汚染問題を徹底追及するとともに、臨時議会を皮切りに、かねてから提案中の「議会基本条例」を実現に向けるべく、都議会内外で議会改革を促す活動にまい進。女性、子ども、障がい者や高齢者にやさしい、環境・福祉優先のまちづくりに力点を置き、「文書質問」権も大いに活用しながら、政策提案をしっかり重ねていく。