安倍9条改憲NO!全国市民アクション 11・3国会包囲大行動に4万人が参加

安倍9条改憲NO!全国市民アクション 11・3国会包囲大行動に4万人が参加

 

国会正門前ステージでのコール。11月3日

11月3日、日本国憲法が公布されて71年目の日、安倍9条改憲NO!全国市民アクション戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会の主催で、国会包囲大行動が取り組まれ、約4万人の市民が参加した。

 

11・3国会包囲大行動のよびかけ:安倍首相は、日本国憲法の9条の1項と2項を残して、3項ないしは9条の2として、憲法に自衛隊を位置づけるとする改憲案を発議しようとしています。2015年9月19日に、多くの市民の反対を押し切って強行採決した安全保障関連法によって、自衛隊は大きく変貌しました。米軍など世界の同盟国と一体となって、集団的自衛権を行使した軍事行動の世界的な展開を可能にしています。

国会正門前の横断歩道を渡る人たち

安倍政権がどのように主張しようと、現行法上の自衛隊を憲法に位置づけることは、戦力の不保持と交戦権を明確に否定した憲法9条2項の空洞化に繋がるものです。安倍首相は、絶えず「憲法の平和主義を守る」と発言していますが、改憲案はその発言と大きく矛盾するものです。私たちは、このような意図を持った改憲案に賛成できません。
「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」は、「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」のとりくみを開始しています。平和と民主主義、基本的人権が尊重される社会であるために、憲法が示す社会を作りあげることが大切です。そのために、安倍首相の企みを明らかにして、「安倍改憲NO!」の大きな声を上げていこうではありませんか。11月3日は国会へ集まりましょう!

 

国会大包囲に参加する江東・生活者ネット区議のずし和美と西東京・生活者ネットメンバー

おおぜいの人々が国会を取り囲み、「戦争反対」「対話で平和を」「憲法生かせ」「戦争する国絶対反対」「改憲反対」「安倍政権をみんなで倒そう」「政治を変えよう」「安倍改憲をみんなで止めよう」「辺野古新基地建設反対」のコールに続き、国会正門前ステージでは、高田健さん(戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会)の主催者あいさつで集会を開始。

枝野幸男さん(立憲民主党)、鎌田慧さん(ルポライター)、落合惠子さん(作家)、川崎哲さん(ピースボート)、韓国からのゲスト・キムヨンホさん(キャンドル革命リーダー)、志位和夫さん(共産党)、江崎孝さん(民進党)、福島瑞穂さん(社民党)、濱田邦夫さん(元最高裁判事・弁護士)、暉峻淑子さん(埼玉大名誉教授)、清水雅彦さん(日体大教授)、永田浩三さん(武蔵大教授)、安保法制違憲訴訟原告らが、途中、月桃の花歌舞団によるエイサーをはさんで、スピーチに登壇した。

国会大包囲に参加する品川・生活者ネット区議の田中さやか

キムさんは、「9条はアジアの宝です。これがなくなったら日本は新たな軍国主義国家になる恐れがある。アジアは軍拡競争の悪循環に陥るだろう。9条を守ることがアジア、世界にとって非常に重要な問題だ。9条を守る姿勢でなく攻めの姿勢でいってほしい。日本は世界の人々の平和センターになってほしい」と語った。

暉峻さんは、戦争体験者として、戦争によってどのように日常生活がこわされたか、前途ある若者の命が奪われたかを語った。

 

約4万人の人たちが国会を包囲した

枝野さんは、「立憲主義は当たり前の大前提。立憲主義の危機を感じている人は必ずしも多くない。より大きな輪を広げていくたたかいをスタートさせよう」とよびかけた。

集会の最後に、「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」(3000万人署名)活動、毎月19日の国会前集会などの行動提起が行われ、参加者が声をあわせてのコールでしめくくった。生活者ネットワークメンバーも各地から参加した。

9条改憲NO!のプラカード