見直しを提案していく――海江田万里議連会長 12月3日:国会内で「羽田低空飛行見直しのための議員連盟」発足! 

 

羽田低空飛行見直しのための議員連盟が発足

 

さる12月3日、東京の国会議員が中心となって構成する「羽田低空飛行見直しのための議員連盟」が超党派で発足。設立総会が衆議院第一議員会館「国際会議室」を会場に開催され、会長となった海江田万里衆院議員(立憲民主)が「思いを同じくした議員が集まって議論し、羽田新ルート見直しへむけて提案していく」と挨拶。ほか国会議員各位による決意表明に続いて、事務局長となった松原 仁衆議院議員(立憲民主)の進行で、新ルート直下の住民を代表して大村 究:羽田問題解決プロジェクト代表が意見開陳、同PTによる国交大臣に宛てた請願署名提出へと進め、その後、国土交通省/環境省/総務省への公開ヒアリングへが行われた。

 

国土交通省は、インバウンドを狙った羽田空港の国際線増便のためとして本年3月末、人口密集地:東京都心上空を航空機(着陸機)が低空飛行する、世界に類のない「羽田新飛行ルート」運用を強行。新型コロナウイルスの影響で国際線の9割以上が途絶えており、国内線が新ルートを通過する事態となっている。当初計画に比べ便数は少なくなっているものの、間近に見える機体の大きさに困惑する人、続く騒音被害を訴える声、新ルート下で落下物を目視した住民からの報告などが相次いでおり、甚大な事故への不安などから、各地で住民による反対運動が起きている。

国会議員と住民との意見交換会で、品川区で進められている「新飛行ルートの賛否を問う区民投票条例」制定直接請求運動の進捗について、区民投票を成功させる会事務局長の井上八重子(元品川・生活者ネットワーク区議)が報告

設立総会に先立って開催された国会議員と直下の住民との意見交換会では、現在品川区で進められている「羽田新飛行ルートの賛否を問う区民投票条例」制定直接請求運動の経過を、井上八重子(区民投票を成功させる会事務局長:元品川・生活者ネットワーク区議)が報告。直下の各自治体で活動する市民らからの政策変更と撤回を求める声が相次いだ。

長妻昭衆議院議員(立憲民主)からは、航空機からの部品の欠落や落下物の状況にかかる文書質問への回答が紹介され、新ルート以外でこれまでに、航空機からの重量20キロ以上の部品脱落や10キロ以上の落下物も確認、1キロ程の落下物事故はしばしば発生している事実が明らかとなったことが報告された。

落下物問題をとってみても、人口超密集地:東京都心においては即、住民の生命にかかわるが、この日の各省ヒアリングもまた、この問題が突如浮上した5年前以来、住民組織の要請に応じて数限りなく行われてきた答弁の域をでることはなかった。しかしながら、この日発足した議員連盟へ期待を寄せる各地の住民と国会議員が、「都心低空飛行の被害の実情」を共有できたことは新たな一歩であり、「新飛行ルートは見直し・撤回」へむける好機となった。

12月3日:国会内で超党派議員による「羽田低空飛行見直しのための議員連盟」が発足した。発足メンバーは以下。立憲民主党から、会長に海江田万里衆議院議員、事務局長に松原仁衆議院議員、監事に長妻昭衆議院議員、ほか手塚仁雄衆議院議員、阿久津幸彦衆議院議員、松尾明弘衆議院議員、石川大我参議院議員、大河原雅子衆議院議員。日本共産党から、副会長に笠井亮衆議院議員、顧問に小池晃参議院議員、事務局次長に山添拓参議院議員、宮本徹衆議院議員、田村智子参議院議員。社民党から、顧問に福島瑞穂参議院議員。れいわ新選組から、木村英子参議院議員ら。於:衆議院第一議員会館国際会議室

 

 

羽田新ルートの賛否を問う区民投票を求め、品川区で法定数3倍の23,098筆! 12月9日に「区民投票条例制定をめざす大集会」開会!

 

羽田新飛行ルート着陸至近の品川区では、大井町駅上空300メートルを航空機が飛来、さらに高度を下げ京浜島を通過すると、降下角度3.45度という急傾斜で羽田空港に着陸する。品川区で直接請求運動を進めてきた、区民投票を成功させる会代表と請求代表者は、区民投票条例請求署名の証明を求めて11月9日に品川区選挙管理委員会に署名簿を提出。1カ月の法定期間中に集まった署名数が、23,098筆と請求に必要な法定数の3倍を大きく上回ったことは区民の関心の高さの表れであるといえる。

「品川上空低空飛行の賛否」のような個別課題は政策選択が多岐にわたる区長選挙や区議会議員選挙にはなじまない。間接民主制を補完する直接民主制である住民投票=区民投票が、区民全体に大きく影響する個別課題においては民意を問う手段として望ましいと考えることができる。12月(11日本請求を予定)に条例案を区長に本請求すれば、20日以内に議会が招集されることになる。新飛行ルートに賛成であっても反対であっても、賛否を問う「区民投票」を実施するためには実施条例が必要であり、議会の審査によることになる。すでに昨年、「計画は容認できない」と全会派一致で品川区議会が決議したように、品川で区民投票を実現するために、意思決定機関である議会が一致して条例の成立に力を尽くすべときではないか。

議会の賛同を経て、民意を確認する場を実現しよう!!――東京・生活者ネットワークは、過去5年間にわたり、「23区羽田空港機能強化問題プロジェクト」を設置。自治体を越えて全都でこの問題にコミットし、活動を進めてきた。品川で区民投票を成功させる会が開催する「12.9区民投票条例制定をめざす大集会」に賛同し、私たちは支援体制で臨みます。

 

12.9区民投票条例制定をめざす大集会

2020年12月9日(水) 18:00~20:00(開場17:30~)

品川区総合区民会館きゅりあん7Fイベントホール(JR京浜東北線・東急大井町線・りんかい線 大井町駅)

 

セッション1 基調講演

市民主体の政治・行政へ 住民投票の意義を考える

新藤宗幸さん 千葉大学名誉教授 政治学者(行政学・地方自治論) 

 

セッション2 報告と提案 

請求代表者、署名収集受任者、支援者から報告

区議会議員、都議会議員ほか関係各位からの発言(要請中)

品川区民投票を成功させる会 今後の活動提案

参加費500円 ※新型コロナ感染症対策を施して実施します。

 

主催 羽田新飛行ルートの賛否を問う品川区民投票を成功させる会

電話03-3785-3636 FAX03-5751-7106

Email shinagawatohyo@gmail.com  https://shinagawatohyo.jimdofree.com

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